縁起・ご本尊
仙蔵寺の縁起
仙蔵寺は真言宗智山派の寺院で、『峰松山 遮那院 仙蔵寺』と号します。荒川八十八ヶ所霊場79番札所となっております。詳しい歴史は、明暦の大火、関東大震災、東京大空襲などにより、寺のほとんどを焼失してしまった為、辿る事が出来なくなっていますが、仙蔵寺は八丁堀に創建されたと伝えられています。
仙蔵寺はその後、寛永12年(1635年)に浅草寿町に移転し、現在に至っています。智積院の末寺であったとされており、江戸時代には真言宗智山派の道場として発展しました。
ご本尊
大日如来(金剛界)
智慧と慈悲ですべてを照らす真言宗の根本の仏様です。
薬師如来と三面大黒天
薬師如来(台東区有形文化財)
三面大黒天
こちらの薬師如来は、平安時代後期の制作と考えられます。薬師如来は、どのような病者をも救い、その苦しみを取り除くと言われています。本像は、はじめ土佐国久保(現高知県物部村久保高井)宗安山青龍寺の本尊でしたが、明治時代に廃寺となったため、大正2年(1913)、仙蔵寺の住職により当寺にもたらされました。
三面大黒天とは、大黒天、毘沙門天、弁財天の三体が合体されている珍しいご尊像です。出世、開運、商売繁昌など、多大な現世利益があるとされます。
本堂
最大70名程度収容可能です。
位牌堂
お檀家様の位牌(過去帳)をお祀りしてご供養しております。
寺宝
五大(地・水・火・風・空)
人間国宝 故勝城蒼鳳氏により製作された五大を表す竹細工です。
客殿
ご法事やご葬儀の待合室や御斎の会場としてご使用頂けます。
真言宗智山派について
総本山 | 智積院(京都市東山区七条) |
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ご本尊 | 大日如来を始めとする曼荼羅諸尊 |
宗祖 | 弘法大師 空海 (774年 – 835年) |
中興の祖 | 興教大師 覚鑁 (1095年 – 1143年) |
ご宝号 | 南無大師遍照金剛 南無興教大師 |
御詠歌 | 密厳流(密厳流遍照講) |
大本山 | 成田山新勝寺、川崎大師平間寺、高尾山薬王院 |
別格本山 | 高幡山金剛寺、大須観音寶生院 |
ホームページ | http://www.chisan.or.jp |
住職ご挨拶
仙蔵寺の住職青龍寺空芳と申します。私は平成28年(2016年)に入寺して以来、仙蔵寺が皆様にとっての心の拠り所となるよう、精進してまいりました。
私の好きな言葉に「法悦」という言葉がございます。仏教に触れて感じる安心感であったり、そこから生まれる喜びのことです。いらっしゃった皆様と「法悦」が味わえますよう、境内を整えております。
また、個人的に手話通訳者を目指して勉強中であります。聴覚障害者の方にも仏教や仙蔵寺の魅力をお伝え出来るように活動を進めていきます。
どうぞ皆様お気軽にお立ち寄りください。ご参拝を心よりお待ちしております。
年中行事
1月
新春大護摩
年始に『新春大護摩』を行います。護摩は真言密教の秘法で、太鼓を打ち鳴らす迫力のある法要です。
燃えさかる火炎は不動明王そのものであり、新しい1年の始まりに、護摩を焚いて皆様の所願成就をお祈りいたします。
2月
涅槃会
涅槃会とは、仏教を開かれたお釈迦様が亡くなられたこと(涅槃)を偲ぶ報恩の法要のことです。
また、お釈迦様が亡くなられる際の情景を描いた絵のことを涅槃図といいます。涅槃図にはお釈迦様の教えが沢山込められております。涅槃図を解説し、皆様とご一緒にお釈迦様の物語を紐解きます。
3月
春彼岸
春分の日を中日とした一週間が春のお彼岸です。
昼と夜の長さが同じになるので、この世(此岸)とあの世(彼岸)が最も近づく日と言われております。
沢山のお墓参りの方がいらっしゃいます。
4月
7日、8日 花祭り
4月8日は仏教を開かれたお釈迦様がお生まれになった日です。
お釈迦様のお誕生を祝し、近隣の浅草仏教会所属寺院と共にチャリティーコンサートと花まつり子供会を実施しております。
6月
峰中修行
檀信徒の皆様が参加できる山に入っての修行です。一心に祈り、深緑の大自然に身を委ねて、共に心身を清めてみませんか。
7月
15日 万灯会送盆法要
この法要では、お盆の期間(7月13日〜16日)ご自宅に戻られたご先祖さまの為の送り火として、本堂内に約300個の灯明を灯します。
灯明に祈りを込め、ご先祖さま並びに諸精霊のご供養、報恩感謝の祈りをいたします。
9月
秋彼岸
春彼岸と同じように、秋分の日を中日とした一週間が秋のお彼岸です。
9月
24日 施餓鬼法要
施餓鬼は有縁無縁の隔てなくすべてのものを供養し、その功徳をご先祖様に回し向ける(回向)法要です。
仙蔵寺の法要で1番多くの参列者がいらっしゃいます。
11月
団体参拝
年に1度、団体参拝を行なっております。檀信徒の皆様に寺社仏閣に親しみを持って頂けるよう、工夫を凝らした行程をご提案いたします。
寺院葬
仙蔵寺では、本堂でのご葬儀を承っております。 寺院葬の特徴は、本堂の荘厳で厳粛な雰囲気に包まれながら、故人さまを仏さまの世界にお送りすることが出来ます。またご遺族の方々が安心してご供養に専念していただける環境が整っており、心温まるご葬儀となります。費用についても一般的なご葬儀よりも抑えることが可能です。 寺院葬をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。
※寺院葬は仙蔵寺のお檀家さまと、そのご親族に限らせて頂きます。