2025年10月05日
【手話法話 一水四見】

今月紹介する言葉は一水四見です。
私たちは、水を見た時に「透明な液体」と思います。
でも天の世界からは「綺麗な水晶」に見え、飢えに苦しむ餓鬼には「血の池」に見え、魚にとっては「住む家」に見えるそうです。同じ水でも、見る人によって全く違う形に見えるのですね。
これは我々人間も同じです。生まれた場所、育ち方、年齢や経験がちがう時に、見方、考え方も違います。
それでも、自分と違う考えに出会ったとき、私たちはつい「それは間違っている」と思ったり、相手を遠ざけたりしてしまうことがあります。
大事なのは、自分の見方だけが正しいのではない、と気づくことです。その気づきがあれば、相手の話を聞いてみようと思えたり、周りの見方が変わっていくのです。
全て受け入れる必要は無いと思いますが、広い視野を持っていきたいですね。