2025年09月07日
【手話法語 知足】

今月紹介する言葉は知足(ちそく)です。
これは、「今あるもので十分だと気づく心」という意味です。
例えば、子供がおもちゃが1つしかないと言うのではなく、1つのおもちゃで楽しく遊ぶことが出来る。これも知足といえます。
この教えに気づくと、毎日の生活の幸せに気づくことが出来ます。
人は欲があるからこそ、勉強が進んだり、便利なものが生まれたり、社会が発展してきました。欲を持つことは悪いことではありません。
でも、欲に忠実に生きると、わがままになってしまい、本当の幸せが何か分からなくなってしまいます。
知足の教えは、車の運転と同じで、もっと上をめざす気持ちが、アクセル。もう十分だと感じる心がブレーキに例えられます。両方のバランスをとることが必要なのです。
また自分の為ではなく、人の為に尽くしたいという欲、「大欲」を持てたら素晴らしいと思います。
自分自身を観察してみて、丁度良い欲を持ちながら毎日をお過ごしください。