2023年11月06日
「おそうしきのえほん」発刊について
「せめておじいちゃんが死んだって分かってほしい」
この絵本は、聴覚障害のお子さんを持つお母さんのこんな声から生まれました。
その場にいても状況をつかめず「おいてきぼり」になりやすい耳のきこえない・きこえにくい人たち。
時に、大切な方が亡くなったことすら伝わらないことがある。もう「おいてきぼり」にはさせない。
お別れの時間を周りと共有しながら過ごしてほしい。そんな想いがこの絵本には詰まっています。
お葬式が本の中に広がり、目から情報をつかみやすいようになっています。
しかし、「何を」「どのように」伝えるかは大人のみなさん次第です。
みなさんはお別れの時間、お子さんに何を伝えたいですか?
※この絵本は聴覚障害児教育で使われる絵カードや手順表に近いものです。視覚教材お子さんに合わせて作られることが多いですが、お葬式のタイミングは突発的で準備がしにくく、大人の心理的にも作成が困難なことがあるため絵本にしました
※お葬式のマナーや知識を伝えるためではなく、コミュニケーションをお手伝いすることが目的です。大人が絵本を指さしながら話しかけることで初めて成立する絵本です。
※ストーリーはなく、手順・流れカードのような作りになっています。また、絵のページには文字がないので後半に各ページの解説を載せています。
おとなと いっしょによむ おそうしきのえほん
作 ほとり/青龍寺空芳
監修 一般社団法人 仏教情報センター
A5版30ページ 定価700円+送料
対象
・3歳から小学生
・聴覚障害児のご家族
・教育・医療・福祉・寺院・葬儀関係者
・その他子ども・葬儀に関わる全ての方